恋愛格差~本気の恋を教えて~

ー透sideー

帰るのが名残惜しくて、ドアを閉めてからしばらく
もたれ掛かって空を見上げてた

ドア越しに聞こえた微かな声

「、、、好き、、」

は?
今なんて言った?

自分の耳がついにおかしくなって幻聴かと思った

いや、聞き間違いじゃない。

ずっと欲しかった言葉を間違えるはずがない

今すぐドアをあけて、抱きしめたい衝動にかられたが
俺は拳を作ってグッと我慢した

今ここで出てったら、きっとアイツは誤魔化すだろう

真っ赤な顔して毒ばかり吐くんだからな

本当はとっくに気付いてた

ハァーッ、、、

「抱きてぇ、、、」

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