幸せだったよ…【短】
長い長い校長の話も終わり
始業式も終わった。
俺はその日、木の下で
寝ていた。
俺が目をあけると
そこには希恵が立って俺を見ていた。
「…なに?」
俺が問いかける。
「ぁ…。すいません
倒れてたのかと…」
「…大丈夫…寝てただけ」
「ここ気持ちよさそうですもんね」
その時の希恵の笑顔に
もう俺は惹かれてたのかもしれない…。
「一年だよね?」
「はぃ。水島希恵です。 」
水島…希恵か…。
「俺は二年の安村 和」
「よろしくお願いしますね。先輩。」