コンサート会場で

トロッコがその子の元に近づいていくと、俺はまんまとその子を見た。

するとその子は、ひまわりのような笑顔で俺を見た。

…ドキン

胸の奥がなった。恥ずかしくなって目を逸らすと、


「しゅんくーーん!!!!」とその子は必死に俺じゃない名前を呼んでいた。


その子しか声を出していないかというくらいその子の声だけが大きく聴こえた。





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