俺の同僚曰く、世界平和はどんちゃん騒ぎと笑顔でできている「下」
リリーは病気のため、リーが近くの病院へ連れていくことになった。俺も付き添いたかったが、警察の事情聴取を受けてほしいとリーから頼まれ、残ることになった。

「リーバス…ゲホッ!ありがとう…」

リリーはそう言って、リーとともに病院へとバスで向かった。おそらく病気が治るまで入院となるだろう。

問題は……。

「僕、これからどうしたらいいんだろう…」

イワンが瓦礫の山となった自宅を見つめ、ため息をつく。

そうだ…。イワンはホームレス状態にあるのだ。ホテル暮らしがずっとできるわけではないだろう。家が建つ前に、イワンのお金がなくなってしまう。

「イワン、私の家で暮らせばよくてよ」

うつむくイワンの手を、フローレンスが握る。その顔は、赤い。

もしかして、フローレンスは……。

「ありがとう!ラス国は暖かいし、過ごしやすくていいね!」

そう言うイワンの顔も赤い。

この二人はもしかして……。

対策本部のメンバーの新たな人間関係を、俺は知った。
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