俺の同僚曰く、世界平和はどんちゃん騒ぎと笑顔でできている「下」
人の視線もあったけれど、そんなもの最後には気にしなくなっていた。

そして、リリーさんに私の名前を教えたのだ。

「私の名前は、クリスタル・モーガンって言うんです」

「いい名前だね!」

リリーさんが笑う。私も笑う。

ーーー生きていて一番幸せな日だった。



「お嬢様、大丈夫ですか?」

真夜中、その人はうなされて泣いていた。その背中を、メイドが優しくさする。

「……昔の夢を見ました。あの時の、幸せな夢……」

その人は目を閉じ、再び眠りにつく。その様子をメイドはずっと見守っていた。



翌日、俺たちは学校の図書室にいた。今日の科学の授業は調べ学習で、俺たちも視察のためやって来た。様々な本が置かれ、読みたくなる衝動に駆られる。図書室は広く、ドリス国では見たことのない本もたくさん置かれていた。

「リーバス、この本のタイトルヤバイぜ!「アホとバカ」だってさ〜!!」

大声で笑いながら本を突き出してくるアレックスに、俺は「今は自分の気になる物質を調べる授業だろう!!真面目にやらんか!!」と怒鳴った。クスクスと笑いが起こる。
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