俺の同僚曰く、世界平和はどんちゃん騒ぎと笑顔でできている「下」

部屋中に花やリボンで飾り付けがされていて、まるでリリーやフローレンスが着る衣装のようだ。しかし、リリーらしくていいと思った。

「あとで音楽隊の人たちも来てくれるよ〜！今日くらいは騒ごうよ！！」

リリーは無邪気に笑って言う。その笑顔に何度目になるかわからない鼓動を感じつつ、俺は口を開く。

「お前は毎度毎度馬鹿騒ぎをしてくれただろう。今日くらいはではない！！」

「ええ〜！？そんなことないよ〜」

リリーが頰を膨らませる。そんな表情もまたかわいらしいのだが…。

「せっかく用意してくださったのですし、楽しみましょう！リーバスさんも羽を伸ばしてください」

ジャックが俺にそう言って笑いかける。……まあ、いつもリリーにペースを乱されているから足掻くなんて馬鹿らしい。

「……わかった、楽しませてもらおう」

俺がそう言うと、みんな笑顔で「やったー！！」と盛り上がる。リリーは「リーバス、ありがと〜！」と言いながら抱きつこうとしてきたので、慌てて避ける。リリーは少し寂しそうな顔を見せ、俺の心がぐらつくが理性が勝った。