俺の同僚曰く、世界平和はどんちゃん騒ぎと笑顔でできている「下」

「私は、お城に帰った後、自分の気持ちを全部国王や王妃に伝えたよ。私は愛のない結婚はしない。たとえ許されなかったとしても、私は生涯リーバス・ヴィンヘルムを愛しますってね」

その言葉に俺は驚き、クリスタルを見つめる。クリスタルは照れくさそうに笑っていて、冗談でも嘘でもないとわかった。

「……私、リーバスが好き。優しくて、真面目で、仕事に一生懸命で、正義感が強いリーバスが大好き！」

目の前の光景は、夢か幻なのかと疑ってしまう。

会いたかった人に再び会え、告白までされるとは……。俺の頰が赤く染まる。しかしーーー。

「……俺は一般市民で、お前は王女だ。許されるはずない」

「それなら大丈夫！！」

クリスタルは、自分のかばんからタンバリー国の新聞を取り出した。タンバリー語で書いてあるため、何が書かれているのかはわからない。

「何て書いてあるんだ？」

訊ねる俺に、クリスタルは笑顔を向け、言った。

「クリスタル・モーガンはドリス国で生活することになりました！一年に一度お城に帰ることが条件だけど、ここで対策本部ドリス国代表のお手伝いをすることになったんだよ！」

ドリス国代表は俺だ……。