俺の同僚曰く、世界平和はどんちゃん騒ぎと笑顔でできている「下」
もう少し先に進みたくなった俺は、クリスタルの手を引いた。

「えっ!?」

驚くクリスタルを裏路地の壁に優しく押し付け、そのおでこに口付ける。

「リ、リーバス!?」

ますます顔を赤くするクリスタルに、俺は「クリスタル、キスしてもいいか?」と訊ねる。

「キッ、キス!?」

クリスタルは赤い顔でしばらく俺を見つめた後、小さな声で「いいよ」と答えた。

俺の胸が高鳴り、体中がクリスタルを求める。

クリスタルは緊張したように目を閉じ、キスを待つ。俺は胸を高鳴らせたまま、唇を重ねた。

クリスタルの唇は、クリスタルの体や手のように柔らかい。何度も、何度も、俺はキスをする。

「んっ…!リーバス、私ね…キス初めてなの!」

「…それは嬉しいな」

二人の吐息が重なる。優しいキスは、次第に舌を絡めて激しくなっていく。

「も…ダメ…」

クリスタルの体がズルズルと滑り、クリスタルは地面に座り込んだ。

俺もクリスタルと同じように地面に座り、頰にキスを落とす。

「口にしてよ」

クリスタルが真っ赤な顔でささやく。俺は「わかった」と言ってそれに応える。

リップ音が、何度も裏路地に響いた。
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