俺の同僚曰く、世界平和はどんちゃん騒ぎと笑顔でできている「下」
「いや、あのな…アイツがミスをしてしもて、部長がカンカンに怒っとるやわ」

「ええ〜!!あの下ネタど変態野郎がですか!?」

女性二人が大声で叫ぶ。

「ボリューム落とせ!部長に聞かれたら俺の首が飛ぶかもしれへんやろ!」

太郎さんは注意をするが、女性二人の口は止まらない。

「でも課長!部長ほんまに最悪ですよ!アイツ、私が二時間サボってる間に取引先からもらったお菓子を全部一人で食べたんですよ!だからあんなデブデブなんですね!」

「お前、ちょくちょくおらんくなる思とったけど、サボってたんかい!」

太郎さんがまたため息をつく。

「課長!私は愛子ちゃんみたいにサボってません!ただアイツ、私が二時間お昼寝しようと思って使ってない会議室に行ったら、ホットヨガをやってたんですよ!ホットヨガやっててあの体型って、ホットヨガやってる人に失礼だと思いません?」

「それどういう状況や!?ていうか、お前もサボろうとしとるやないか〜!!」

リリーは笑いすぎて声が出ていない。俺は笑いながらリリーの背中をさすっていた。

「あっ!こんなこと言うてたら、井村が来ましたよ!」

男性の一人が井村に気づく。そして、井村がやって来て口を開いた。

「やっほ〜!みんなのアイドル、井村くんだよ!こんにちは!愛してる〜」
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