青い龍の激情
ユウさんは、私をチラッと見た。

「……昨日と同じ服だな。家からそのまま来たから、当たり前か。」

するとユウさんは、財布から一枚のカードを取り出した。

「これで、好きな洋服を買えばいい。」

「えっ……いや、それは結構です……」

私が断ると、ユウさんは不思議そうな目で、私を見た。

「遠慮するな。無理やり連れて来たんだ。それくらいさせてくれ。」


なんだか、自分の我が侭で、私を監禁させている感じ。

「分かりました。じゃあ、大切に使わせて頂きます。」

私はカードを受けとると、大事にポケットに入れた。

「クククッ!」

そんな私を、ユウさんは笑った。

「昨日といい今日といい、面白い女だ。」

ユウさんが、笑っている。

前髪を上げていないから、なんだか堅気の人みたいに見える。
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