青い龍の激情
増田さんは、頭を掻きながら、周りをキョロキョロ見た。

「ここだけの話、若頭は夕食は摂らないんですよ。」

「どうして?病気なの?」

「病気なんですかね。一応、サプリメントは飲むみたいですけど。」


私の頭の中に、さっきのユウさんが思い浮かんだ。

洋服を着前よく買ってくれるユウさん。

夕食は摂らないユウさん。

いろんなユウさんを、知って行く。

それが楽しく思えるのは、なぜなんだろう。


夜も更けて来て、夕食を摂った私は、そのままユウさんを待った。

いつになったら、帰って来るんだろう。

飲食業と言ったら、夜中まで働くのかしら。

そんな事ばかりを、考えていた。

いつの間にか眠くなって、そのままテーブルにうつ伏せになって、うたた寝をしていると、カタッと言う音がした。
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