青い龍の激情
「起こしたか。」

「ユウさん……」

眠い目をこすり、ふと後ろを見ると、ユウさんのスーツが肩に掛けられていた。

時計を見ると、12時半を回っている。

「俺を待っていてくれたのか。」

「はい。」

「俺は仕事から帰ってくるのが、いつも遅いんだ。先に寝ていていいんだぞ。」

優しく頭を撫でられ、また何ともいいようのない感情が、押し寄せてくる。


「あの……夕食は?」

「食べていない。」

「あっ、じゃあ何か温めて来ます。」

私は、キッチンへ走って向かった。

何かないかな。

いろいろ探してみると、今日の夕食に出された魚の煮つけが余っていた。

急いで火をかけ、温め直した。

するとユウさんが、キッチンへ来た。

「俺は何もいらないぞ。」

「そう言わないで。何か食べないと、体に毒です。」
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