青い龍の激情
その割には、お魚の煮つけを、パクパク食べている。

一流のシェフが作るから、美味しいんだよね。

でも確かに、この時間に夕食を食べるなんて、体に良くないわよね。


そうだ。

出過ぎた真似かもしれないけれど、明日お弁当作ろうかな。

お弁当だったら、仕事の合間に食べる事ができるし。

よし!

そうしよう。


「何をはりきってるんだ?」

「あっ、いや何も。」

「俺の為に料理するって言うんだったら、止めてくれ。」

「えっ……」

まさか、何で分かったの。

「俺は、この家で夕食を摂らないんだ。いくら知世さんが手料理を作っても、それだけは駄目だ。」


まさに、先回りをされて、ストップ掛けられた気分。

なによ、家の中では夕食食べないって。

いいもん。

私が考えたのは、お弁当だから!
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