青い龍の激情
「ふふふ。きっと、ユウさんの欠伸が移ったんだわ。」

ユウさんと笑い合う日が、こんなに嬉しいモノだなんて。

もしかして私、ユウさんに恋をしたのかしら。


「ねえ、ユウさん。出勤は何時頃?」

「いつもは、11時半頃だ。どうして?」

「ううん。」

私はユウさんを喜ばせようと、お弁当を作る事を、黙っておくことにした。

「何だ。内緒か。」

ユウさんが、笑顔である事に、私は調子に乗っていた。


朝食をすませ、私はキッチンへと向かった。

「いえ、姐さんに料理をさせる訳には……」

シェフ達は、私に包丁も握らせてくれなかった。

「姐さん?」

「若頭のお相手の事ですよ。」

「お相手……」

急に、ボッと顔が熱くなった。

ユウさんの相手って……私が!?
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