青い龍の激情
私は、一気に元気が出て、早速キッチンに立った。

卵焼きに、たこさんウィンナー、サラダにきんぴらごぼう。

どれもありきたりだけど、初日は、こんな物かな。


そして、ユウさんが出勤する時間になった。

「待って、ユウさん。」

私は、お弁当を持って、ユウさんの元に行った。

「どうした?」

「これ。」

ユウさんに、作ったお弁当を渡した。


けれどユウさんは、あまり喜んでくれなかった。

「……知世さんが、作ったんですか?」

「はい!」

あまり料理は得意じゃないけれど、食べてくれるといいな。

「ありがとう。気持ちだけ、受け取っておくよ。」

「えっ……」

ユウさんは、私にお弁当を返した。


「あの……」

私はユウさんの腕を、掴んだ。

「一生懸命作りました。もしかしたら、多少失敗してるかもしれないけれど……でも、毒なんて入ってないし!」
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