青い龍の激情
私と増田さんは、急いでユウさんが運び込まれた、病院に向かった。

「怪我の具合は、どうなの?」

「いや、怪我をしたって事しか、情報が入って来てないんで。」

私は車の中で、手を握った。

ああ、ユウさん。

無事でいて!


病院に着いた私達は、看護師さんにユウさんの部屋を聞いた。

病室は個室で、今手術が終わったと、聞かされた。

「ユウさん。」

ベッドの上で、ユウさんは眠っていた。

体には、包帯が巻かれている。

「知世さん、増田さん。」

ユウさんにお付きの人は、顔が青白かった。

「ユウさんは、どうしたの?」

「腹に鉄砲の弾が、当たったんです。」

「えっ……」

「幸い、命には別状ないですけど、2,3日は安静だって。」

「そう……」

私は、ベッドの側に寄って、ユウさんの手を握った。
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