青い龍の激情
その晩、泣き疲れて眠った私は、翌日のお昼ごろに目を覚ました。

「やばい!ユウさんがっ!」

ガバッと起きて、思い出した。

「そうだ。ユウさん、いないんだっけ。」

はぁーっとため息をついて、部屋を出ると、増田さんが廊下で待機していた。


「目、赤いですね。」

「あんまり見ないで。」

「へい。」

私が食事の間に行くと、増田さんもついて来た。

「今日、若頭の見舞い、行くんですか?」

「行かなくてもいいんじゃない?婚約者がいるんだから。」

食事の間について、椅子に座ると、増田さんは隣に座った。

「あまり、気にしない方がいいと思いますよ。あの女は。」

「どうして?」

「あの女が勝手に、婚約者だって、言ってるだけかもしれませんし。」

「ユウさんだって、認めたわ。」
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