青い龍の激情
そして2・3日して、ユウさんの容態が落ち着いたと、連絡を受けた。

「知世さん、お見舞いに行きますか。」

増田さんの誘いに乗った私は、早速ユウさんが入院している病院に向かった。

久しぶりに、ユウさんの顔が見れる。

意気揚々と、病室を見つけた時だ。

中から、大きな声が聞こえた。


「どうしてよ!」

この声は、雪野さんだった。

「どうしても、こうしてもない。俺達はただの幼馴染みだろう。」

ユウさんの声も聞こえる。

「ただの幼馴染みじゃないわ!結婚の約束をしてるじゃない!」

「俺は、した覚えがない。」

「この前は、私を婚約者だって、認めてくれたわ!」

すると、ユウさんのため息が聞こえてきた。


「この前は、知世さんがいただろう。こんな修羅場、彼女に見せる訳には、いかないからな。」
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