青い龍の激情
「言え!言わないと、ぶち殺すぞ!!」

「ひぃえええ!言います言います!」

犯人達は、顔を見合わせて、口を開いた。

「お嬢様です。」

「お嬢様?雪野の事か。」

「はい。」


雪野さんが!?

私を襲わせた?

どうして!?


「もういい!去れ!」

「ひぃいいいい!」

犯人達は、ビデオを持って立ち去ろうとした。

「それは、置いて行け!!」

「はいー!」

余程ユウさんが恐ろしかったのか、ビデオも置いて、犯人達は逃げ去ってしまった。


「よかったんですか?逃がして。」

増田さんが、ユウさんに言った。

「いい。どうせ、白い虎だと分かっているんだ。」

手首を押さえている私に気づいたユウさんは、私の隣に座った。

「すまない。こんな思いをさせてしまって。」
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