青い龍の激情
ユウさんはそう言うと、またお父さんに、頭を下げた。

「大きな声を出してすみません。お父さんが心配なさるのも、無理もありません。でも、お嬢さんへの気持ちは、一生変わる事はありません。」

「へっ!上手い事いいやがって。聞けば、この三日間。連絡はなかったそうじゃないか。本当に知世を好きなのか、疑うね。」

「お父さん!」

「知世は、黙ってろ!」

お父さんは、ユウさんの真似をしてそう言うけれど、普通の恋人だって、三日ぐらい連絡取れない時だって、あるんだから。

「お父さんの言う通りです。俺が、浅はかでした。」

「ユウさん。」

私はユウさんに、しがみついた。

「また、出直します。」

そう言ってユウさんは、お店を出ようとした。

「待って!ユウさん!」

引き止めた私の頬に、ユウさんは触れてくれた。
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