青い龍の激情
それでも早速、その日の夜。

ユウさんから、電話が来た。

『元気にしているか?』

「うん。って、今日、会ったばかりでしょ。」

『そうだったな。』

すると、しばらくの沈黙の後、ユウさんがフッと笑った。

『やはり、電話は苦手だ。』

「そんな感じがする。」

でも、私はユウさんを、近くに感じられる。

『側にいれば、沈黙も心地いいのだがな。』

「うん。」


この離れている時間が、惜しい。

早く、一緒になりたい。


『じゃあな、また明日。』

「うん。おやすみ。」

そして、電話は切れた。


「こういう事は、不器用なんだな。ユウさん。」

ユウさんの、また違う一面を見て、彼を好きになった。


ユウさん。

また、明日来てくれるのかな。

その日の夜、ユウさんの代わりに、スマホを側に置いて寝た。
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