クリスマスの夜に

ただ気がかりなのは、医者を辞めたはずのこの僕は、この世界では権威ある医師として迎えられたことだ。
でもそれはそれでいい、気にすることさえ小さなことだ。
まやみがもう一度、目を覚まし、彼女がまた幸せに生涯を過ごせるのなら。

それでいい。

愛する人がもう一度、その幸せを見いだせる力を持つことができるのなら。

僕はそれでいい。まやみ。
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