偽りの彼女と真実の彼女

幸せの日々

ここ、リード王国は豊かな街であり、平和な国でした。

そんなリード王国は一ヶ月後には王子のお后様が国民の前に顔を出す日でした。

リード王国王子のリード王子は、お后様であるリツはお部屋で刺繍をしてました。


ーコンコンー

「はーい！」

「リツ、何をしてるだい？」

「リード様！あ、えーと、し、刺繍をしてました」

リツは恥ずかしそうに俯きながら刺繍を見せました。

「おや、綺麗にできてるんだね」

「いえ、まだ途中ですので...」

「リツは手先が器用なんだね」

そう言って、リードはリツの手を握りしめました。