偽りの彼女と真実の彼女
「リツ、黙っているのは本当にしたから黙っているのか?」
「リード、私はそのようなことはしておりません」
「では、なぜ杏理の手には火傷ある?昨日お茶をしたと騎士に聞いたが、その時にしたのか?」
「お言葉ですが、リード、私とその娘どちらを取るのですか?」
「今はそんなことを話してるのではない!」
「リード、その手を見て何も気づかないのですか?」
「これはリツがしたと娘が言ってるのだぞ!」
「リードは私より娘を信じるのですか?」
「目撃したという騎士もおるからな」
リツは建前キリッとしてましたが、内心は震えて泣いてました