偽りの彼女と真実の彼女

「騎士長には何て報告すれば...」

「報告しなくてもいいのよ。だけど、もし、ニーナという人が尋ねてきたら私は幸せのものでしたと報告して欲しいのよ。」


「ニーナですか?」

「えぇ、唯一私を信じてくれた姉なの。ニーナは今国で頑張ってるの。もしニーナが来たら国が変わったという嬉しい報告なの。」

「どういう事ですか?」

そこに、騎士長のハーツが現れた

「ハーツ様...」

「リツ様、どうして貴方が牢屋におられるのですか?」

「リードから何も聞いてませんか?」

「いえ、何も報告がありませんが」

「リードに聞いた方が早いです」

そう呟いたリツの目には光がなかった

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