偽りの彼女と真実の彼女

「リード、貴方という方はなぜリツ様よりその方を信じるのですか?!」

「リツには両親、兄や姉がいるだろう?それなのにこの娘は帰る場所や両親が居ないんだよ?それなのにリツは何を思って火傷させたのか...」

リードも最初は疑ったが、庭でリツが杏理に対して強い発言した事やお茶をかけたという目撃があったからやむおえなかった。

「失礼ながらリード、貴方はリツ様より娘の言葉を信じるということで間違いありませんか?」

「...あぁ」

「かしこまりました。我々は今後はどうすればよろしいでしょうか?」

「今後、杏理を護衛せよ。また国民には落ち着いた頃に婚約したことを伝える」

「...かしこまりました」


ハーツはその場を去り、急いで牢屋に向かった

< 19 / 63 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop