偽りの彼女と真実の彼女
ハーツは牢屋につき、りつの元へ向かった
「リツ様、先程聞いて参りました」
「....そう」
「...リツ様?」
「ハーツ様、私はもう一般市民ですよ?様はいらないですよ?」
「ですが...」
「...ふふっ、初めて貴方の慌てる姿を見ました。」
弱々しい声を発したリツに対してハーツは嫌な胸騒ぎをしました。
「本来なら貴方を国に帰すのですが、残念ながらそれは許されませんでした」
「いいのよ、私は国に帰れないの」
「どういうことでしょうか?」
「私は国に追放受けた見、帰ること許されない立場なのよ」
「なぜ、貴方は優しい御方なのに...」
「優しさは時に残酷な目に受けるのね」
そう呟いたリツの目には闇が広がってました