偽りの彼女と真実の彼女
「私はリードに愛されない限りここには存在しません」
ハーツは俯き、ふとリツを見上げた時でした
少しだけ消えかかったのでした
「リツ様はリードと幸せにならないと俺は許しませんよ?」
「ふふっ、ハーツはリード命なのね」
「リードもそうですけど、私はリツ様の騎士でもあるのですよ?」
「貴方はもう私から解放されていいのよ?杏理さんを守らないといけないのよ?」
「なぜですか?」
「杏理がリードの次の后になるかたでしょ?こんな所にはもう来ては行けないよ?」
「..しかしっ!」
「私の言葉は二度とリードには届かないの。私はここでリードの幸せを祈るの」
そう呟いてリツは布団に潜りました