偽りの彼女と真実の彼女

そんなリツの元には毎日ハーツが来ました

「お!リツ様、今日は黄色なのですね!」

「えぇ、明日は何色にしようかしら?」

「そうですな、んーーー」


最初はハーツ様には来るなと言ったけど、何度も来るうちに諦めたのでした


「おっ!それでしたら、俺が好きな空色はどうですか?」

「くすっ、空色が好きなんですね」

「えぇ!俺は青々しい空の色が好きなんです!」

「いいですよ?」

「まじですか!?やった!」

そんなハーツの姿をみてリツは微笑みました


「...リツ様は..」

「ん?私が何かしら?」

「...いえ!」

「そう?気になるのですが...」

「特になにもないですよ?」

ハーツは日々消えて行くリツを目に見て苦しくなりました。
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