偽りの彼女と真実の彼女

「やはり、リツ様はお優しいですね」

「何故ですか?」

「突如異世界から来た少女に何も言わずにそばで見守るようにと...」

「リード王子は私が何言っても無理でした。しかしあの方の話は聞くので私は遠いですけど見守ると決めたのです」

「そうなんですね...」

「えぇ、あの方の幸せはあの娘が幸せにしてくれるはずです」

ハーツはそう話してるリツを目に、消えかかっている手を見ました。

「リツ様は怖くないのですか?」

「何がですか?」

「...自分が消えることです」

「最初は怖いと感じましたけど、今ではこうして毎日リード王子の話を聞くうちに怖くなくなりました」

「リツ様はリード王子が好きなんですね」

「えぇ、2度目の愛する人が出来たので幸せでしたよ」

そう呟くリツをみたハーツはあることに気づきました

「リツ様、足の方が...」

「...っ!?」

「いつ頃ですか!?」

「ハーツ様、声が大きいです...」

「すみません!?ですか...」

「ハーツ様はもうお調べがついていらっしゃるんですよね?」

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