偽りの彼女と真実の彼女
手紙をみたハーツは絶望しました。
「私はね、私の代で呪いが消えてくれるなんて嬉しいのよ。これであの国は呪いに怯えず、次産まれてくる子も父母様にも愛されるのですから」
「...リツ様の幸せはどこにあるのですか?」
「私の幸せ?」
「...はい..」
「私の幸せは十分受け取ったわ」
リツの幸せ
それはこの国に来てリード王子が私を愛してくれたこと。
毎日笑いあって過ごした日々
時折喧嘩したけど、向こうが謝って仲良くしてまた日常に笑顔が戻った日々
どれもかもリツにとっては幸せでした