偽りの彼女と真実の彼女
リツの幸せ
リツが牢屋にきて3ヶ月が経ちました。
この頃になるとリツは体も消えかかってました。
「リツ様、今日も来ましたよ」
「ハーツ様、今日はお忙しいんじゃありませんか?」
「あんなくだらない女の元よりリツ様といた方が楽ですよ」
「くすくす。ハーツ様、ダメですよ?」
「リツ様、俺がここに来ていることは内緒ですよ?」
「誰か報告しちゃおうかなぁ?」
「いやいや、まじで勘弁してくださいよ?」
「あはははっ」
ハーツは目の前で笑っているリツ様を一瞬表情を暗くしましたがすぐ笑顔に切り替えました。
これは、リツ様とハーツの内緒の約束なのです
「ねぇ、ハーツ様...」
「はい」
「これから毎日笑ってくれますか?」
「なぜですか?」
「わたしね、笑っていると幸せになれるんです」
「...わかりました」