偽りの彼女と真実の彼女

リツ様と約束してあの以来、ハーツは毎日笑い話をリツ様にしてました。

「もう、刺繍が出来ないのは辛いけど、ハーツ様のお話を聞いているだけで楽しいわ」


「そういえば、俺の好きな色で編んでくれた刺繍は何処へ?」

「ふふっ、内緒ですよ?」

「教えてくれたっていいではありませんか?」

「んー、ヒントを出します」

「もしかして隠してます?」

「えぇ、そうね、太陽に隠れず、暖かい場所で沢山の香りがする場所に置きましたよ」

「むむっ、難しいですね」

「ハーツ様、難しく考えずに簡単に考えればすぐ分かりますよ?」

リツは、ニーナの荷物を届けてくれた騎士に託して隠すようにお願いをしてました

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