偽りの彼女と真実の彼女
ハーツは日々消えて行くリツを見て心が苦しくなりました。
いっそう、リードにリツ様に内緒にして伝えようか
そう考えが過ぎりました
一方でリードは2ヶ月前に城にニーナと名乗る女性が尋ねてきました。
ニーナは自国で成すべきことをした後旅に出てました。
そして、愛する妹が住んでいるリード国に尋ね、城にはリツがいると信じて来ました。
ニーナは占い師であり、予言、近々の未来が見えるのでした。
久しぶりに未来を見てたら、リツの存在が消えてたのです。
慌ててニーナはリード国に尋ね、王子を訪ねました
「貴方がリード王子でありますか?」
「いかにも、して、そなたは何やつだ」
「あら、リツから何も聞いてないのですか?」
「リツとは婚約破棄し、あれから我は隣にいる杏理を后に迎えたのだ」
「リツはどこにおられるのですか?」
「さあな、あのようなやつは知らぬ」
ニーナは悲しみにくれました。リツの存在が消えるということはつまり今もなお消えかかっているのです
「王子、最後によろしいですか?」
「なんだ」