偽りの彼女と真実の彼女
「ニーナ様に会えて光栄です。私、ハーツ・ニードと申します。リツ様の護衛騎士でした」
「そう、貴方がリツを守ってくれてのね」
「....っ!」
「私は占い師です。リツのことも全てわかってます」
「なぜ....」
「あの子の灯火の火は消えかかってます。今日私は自国の王と后にリツの事を訪ねましたが、そのような娘は知らないと言った時に全てをさとりました。我が国はリツの存在は消えてます。ハーツ殿、貴方も薄々気づいているはずですよ?」
ハーツは悔しそうに顔を伏せました。
リツが牢屋に来て1ヶ月半後でした。まず、メイドの話を聞く限りリツの存在がないということに
次に同じ騎士の何人かに訊ねるものの、リツの存在がありませんでした。
唯一あったのが、ニーナから荷物を受け取ったレイヤという騎士でした
レイヤは今も尚リツの存在は分かってます