偽りの彼女と真実の彼女

「リツから贈り物を貰った人は存在を忘れない。しかし、貰ってない人はどんどん消えゆく。これがリツの呪いなのよ」

「....っ!」

「あの子の幸せって聞いた?」

「えぇ...」

「本当はリツの存在を消したくない。けど、私は精一杯したのに、どうして優しいあの子が消えないといけないのよ」

ニーナは涙ながら話しました。

「あの隣にいる杏理という人は災いを必ずもたすわ。近いうちにね。そしたらこの平和な国は終わるわよ」

ニーナは小さく呟きました

「ハーツ殿、貴方も気づいている?」

「はっ!我々も調べをしたところ、北の国に我国の情報が漏れ始め、何とかとめています」
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