偽りの彼女と真実の彼女
ハーツは荷物を部屋の隅に置いてました
「おい、ハーツ」
「はっ!」
「ニーナという娘はリツの姉と言ってたが、本当か?」
「はっ!我々もリツ様の国に行き調べて参りました。確かにニーナ様はリツ様の姉で間違いありません」
「お前、いつリツの国に行ったんだよ!」
「今から2ヶ月前でございます」
「向こうはリツは知らないって言っているんだぞ!それはどう言い訳するんだ」
ハーツは改めてリードの部屋を見ました
以前はシンプルでリツ様好みにされていた部屋は今の后により、趣味が悪く、リード王子の好みも一切入ってませんでした
「それは、私の口からは言えません」
「なぜだ!」
「それが、リツ様と最後の約束なのです」
「...待て...」
「なんでしょうか?」
「最後の約束とは何かあったのか?」
ハーツは心の片隅でリツ様申し訳ありませんと謝り、今までの経緯を全て話しました