偽りの彼女と真実の彼女
「お呼びでしょうか?」
「お前、僕になにか報告は他にないのか?」
「ありますが、まず、王は成すべきことがあります。それらが終わったら報告致します」
そう言ってハーツは部屋を退室しました。
ハーツはそのまま牢屋に向かい、リツ様の様子を見ました。
「リツ様、今夜外に出しますね」
「えっ?でも...」
「大丈夫です!俺がなんとかしますから」
そう言ってハーツは今夜の見張りの位置を把握し、夜を迎えました。
「リツ様、行きますよ?」
「大丈夫なのですか?」
「えぇ、俺は騎士長なのですよ?」
おどけた様子で話をするハーツに笑いました
「では、リツ様、失礼しますね」
そう言って、体が薄れてるリツをお姫様抱っこをしました
「ふふっ、リード以来だわ」
「何がですか?」
「お姫様抱っこ。リードね、恥ずかしがってあまりしてくれなかったのよ」
そういうリツは本当に幸せそうな顔をして語りだしました