偽りの彼女と真実の彼女
「リツ様、これを」
手に渡されたのはマントでした
「ふふっ、ハーツ様、私は寒さを感じないのですよ?」
「いえ、これを羽織ってて下さい」
ハーツはリツの肩にマントを羽織らせました
「そういえば、リツ様、俺の刺繍の場所分からないので教えてくださいよ」
「嫌でーす」
「そんなこと言わずにお願いしますよ」
「ふふっ、大ヒント教えますね」
リツはハーツと初めてあった日を思い出しました
あの頃は怖くて声をかけづらかったのに、今は話してみれば怖くなくてむしろ楽しい人でした
「私と初めて言葉を交わした場所にあるわよ」
「あっ!わかりました!明日確認します」
そんな会話をしてた時でした
「...と...う!....よ..し...くね」
隣にいるリツがほぼ透明になってたのでした
「リツ様!?!?」
「ハ....ツ....様、.....」
リツはもう驚いていません