偽りの彼女と真実の彼女
「シーイング・リツ・フェルリル様は先程光とともにこの世を去りました。」
「な、なんだ...と?」
「リード王子、ニーナ様よりリツ様の国を教えて貰ってますよね?リツ様は呪いを持ち産まれ、優しいリツ様の代で呪いがなくなったことを」
「あぁ....」
「あれは、先程の時間でした。俺はリツ様と流星群を見て、話をしました。ニーナ様やリツ様、そして、リード王子のことも。話し終わる頃に異変が起きたのです。」
「......」
「最初は声がききとれず、もう一度聞こうと横を振り向いた時でした。リツ様がほぼ透明になってたのでした。俺は慌てて城に戻ってきました。しかしリツ様はなにか俺に呟いたあと笑顔で涙を見せながら消えました。」
あの時の光景を思い出すハーツはまた涙を流しました