偽りの彼女と真実の彼女

「ハーツ、嘘はいいんだ...」

「リツ様は気づいてませんが、俺は見えないものが見えるんです。なので、リツ様が消えた瞬間は全て記憶してます!」


ハーツはリツにも話してなかったが、幼少時より見えないものが見えてしまい、時折危険な目にあった時もありました

「ハーツ、リ、リツはまだいるんだろ?」

「.....」

リードは泪を流しながら聞きました

「ハーツ.....」

「リツ様は白色が好きで、俺は空色が好きです。リツ様を笑わせたくてリツ様に空色の刺繍をお願いしてたのです」

「ハーツ...?」
< 54 / 63 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop