偽りの彼女と真実の彼女

「...リツ様は俺の全てでした。皆から怖がれる存在なのに、唯一話しかけてくれたのがリツ様でした。」

ハーツはリツが牢屋に入ってた時も毎日のように話しかけては笑わせ、時にはいらずらをしたりと楽しい日々を過ごしてました


「リード王子には内緒にしてましたが、俺は毎日リツ様に会ってました。リツ様は隠してましたが、俺が懇願して話してくれたのが呪われ子の話。リツ様が最後で今後出てこないと...俺はリツ様に消えて欲しくないと思って俺なりに調べもしました」


リードはハーツを見て、ハーツがよく図書館や街の書店に出入りしていると情報が来た時にはびっくりしたが、まさか、リツの為だとは思わなかった。

よくよく、ハーツの事を考えると、外回りの仕事をせずに城の守りを毎日してたな...

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