偽りの彼女と真実の彼女

「お前、名前は」

「は、橋川杏理といいます。」

「何者だ」

「あ、あの信じてもらえないかもしれませんが、私ここの世界の人間じゃありません。私の知っている国がありません。」

「なんだと!」

「私は日本という国に住んでおり、その中の東京という所に住んでました。仕事帰りで嫌なことがありまして、ストレス解消するために森を歩いてたらいつの間にか知らない場所に来てて...」

そう言って彼女は泣いてしまった


「にわか信じられないが、服装は我々と違いますし、髪の毛の色も見たことないようですので、彼女が言っていることは嘘には見えないです」


ハーツはそう報告した。


「うむ、彼女が帰る場所がないならお客として迎え入れよう」

「しかし...」

「なに、リツも歳の近い人がいれば仲良くなれるだろう」

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