偽りの彼女と真実の彼女

杏理はリツがどのような人物なのかメイドや騎士達に話しかけておりました


「リツ様?そうだな、あの人は優しくて思いやりがある方ですね。私たちメイドにもこっそりおやつを渡してくれたり、話しかけたりしてくれるんです!」

「リツ様はリード王子の大切な御方ですので我々騎士はリツ様に怪我を負わせないように守っております」


杏理はほぼ同じことを言うのでイライラし、どのように王子を騙そうか思考回路しました。

そして、ある事に気づいたのです


(そういえば、ここに来る前は一般市民って言ってたわね。そこに弱みを漬け込んでとことん騙そうかな。そしたら、リード王子は私のものだし、お金も自由に使えるわ)


そう思いながらひたすら聞き込みをしてた杏理は一人の騎士の視線に気づくことなく次から次へと声をかけてはメモをしてました。

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