偽りの彼女と真実の彼女
杏理はリツのいる部屋に向かいましたが、扉の前にいた騎士に止められました。
「リード王子の許可なくリツ様に会わせること出来ません。お引き取り願います」
「で、でも、私リツ様に会いたいのです」
「なりません!」
そんな言い合いをしてたら突如扉が開きました。
「騒がしいけどどうされたの?」
「申し訳ございません!この娘があなたに会わせろと言われておりまして...」
「貴方は?」
「橋川杏理といいます。貴方はリツ様ですね?
初めまして!あの、会って早々申し訳ありませんがお茶でもしませんか?」
「リツ様は忙しい御方だそ!招待もわからぬ人のお茶など飲ませるわけも行かん!」
「いいのですよ?リードはこの人の事は報告してるのかしら?」