兄の溺愛がマジでウザいんですけど……《完》
翌朝、リビングに下りると、制服を着た美衣が弁当を作っていた。



母親が近所のスーパーへパートに出る日は、妹が俺の分も弁当を作ってくれていた。



うつむいて弁当をつめる妹は、泣きはらしたような目をしていた。



「……グッドモーニング」



妹は、俺とは目合わせずにつぶやいた。



「なんで英語なんだよ……」
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