兄の溺愛がマジでウザいんですけど……《完》
「なんかうまいもの食ってかね?
俺がおごるよ。美衣は、何食べたい?」



要は、子どもの頃からいつも妹の私に合わせてくれていた。



「私のことは、気にしなくていいよ。
要は、私のお兄ちゃんじゃないんだから」



私は、ショッピングセンターの外に出た。



外に出ると、大きなクリスマスツリーがまた目に入ってしまう。



そのきらめきが眩しくて、私は思わず目をそらした。
< 145 / 239 >

この作品をシェア

pagetop