兄の溺愛がマジでウザいんですけど……《完》
「何泣いてんだよ……」



お兄ちゃんは笑って、私を抱きしめた。



「お兄ちゃんに、ひどいこと言って本当にごめんなさい……」



私は、優しいお兄ちゃんを裏切ってしまった。



私の目から、涙がこぼれ続けていた。



「お前は、本当に泣き虫だな」



お兄ちゃんは、私の頭をそっとなでた。



「お兄ちゃん……大好き」



私は、お兄ちゃんの胸にしがみついた。
< 147 / 239 >

この作品をシェア

pagetop