兄の溺愛がマジでウザいんですけど……《完》
初めての彼
「美衣、おはよー。今日早いね」
高校へ向かう途中、絵梨花が後ろから声をかけてくれた。
絵梨花はいつもオシャレで、朝早くてもしっかり髪を巻いてきている。
このふわふわした髪は天然パーマかと思ったけど、毎朝自分でセットしているらしい。
「絵梨花、おはよー。
早めに学校行って勉強しようかなと思って……」
「超エライじゃん。急にどうしたの?
てか、美衣目はれてない?」
親友の絵梨花にだって、兄にキスされたなんて言えない。
私は下を向いて、小さくつぶやいた。
「お兄ちゃんとケンカした……」
高校へ向かう途中、絵梨花が後ろから声をかけてくれた。
絵梨花はいつもオシャレで、朝早くてもしっかり髪を巻いてきている。
このふわふわした髪は天然パーマかと思ったけど、毎朝自分でセットしているらしい。
「絵梨花、おはよー。
早めに学校行って勉強しようかなと思って……」
「超エライじゃん。急にどうしたの?
てか、美衣目はれてない?」
親友の絵梨花にだって、兄にキスされたなんて言えない。
私は下を向いて、小さくつぶやいた。
「お兄ちゃんとケンカした……」