兄の溺愛がマジでウザいんですけど……《完》
「美衣ちゃん、久しぶり」



「涼子さん……」



玄関のドアを開けると、大人っぽい白いシャツにカーディガンをはおった涼子さんが立っていた。



「今日は、要と一緒に勉強しようと思って……
これ、よかったらみんなで食べて」



「ありがとう……」



私は、涼子さんからお菓子が入った紙袋を受け取った。



お兄ちゃんを呼び出そうか迷ったけど、私は涼子さんをお兄ちゃんの部屋の前まで案内した。
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